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コラム2022-11-08 【わたしたちの医療介護連携 】第6回「訪問呼吸理学療法の紹介」群馬県理学療法士協会


屋外歩行練習の確認


人工呼吸器を着けたまま車椅子散歩

 理学療法士(Physical Therapist:PT)と言うと関節を動かしたり筋力をつけたり、立ったり歩いたりなど主に脳卒中や骨折後のリハビリを行う職種といったイメージをされる方も多いのではないでしょうか。しかし今回は私自分が多く関わっている呼吸障害のある方の訪問理学療法について紹介させていただきたいと思います。

 ここ数年来注目されている呼吸器疾患にCOPDがあります。COPDは動いた時の息切れが主症状なので動かなくなる、動かないから足腰の筋力が低下し動くと更に苦しくなる、といった悪循環に陥ってしまう為、いかに日頃の活動量を維持するかが重要となってきます。活動量の向上・維持は生命予後を改善すると言われていますが、動くと苦しい方に動いてもらうのはなかなか難しいものがあります。運動の必要性を理解する、息切れのしにくい動作方法、どの位動けるのか等を試行錯誤しながら実際の生活の場面で指導・実施しています。

 また全身の筋力が徐々に低下していく神経難病では呼吸筋力の低下により気管切開・人工呼吸器を装着して在宅療養されている方も多くいらっしゃいます。訪問診療、訪問看護、訪問介護等々リハビリ以外にも多くのサービスを利用できるようにはなりましたが、ご家族にかかる負担は大きなものがあります。頻回な痰の吸引が必要な状態では介護負担も増加し肺炎のリスクも高まってしまいます。呼吸状態が安定し在宅生活が継続できることを目標に多職種と連携しながら呼吸リハビリを実施するのも我々理学療法士の役割です。





執筆者:黒澤美奈子(所属:こやぎ内科)
    一般社団法人 群馬県理学療法士協会

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