市民向け お知らせ
【コラム:わたしたちの医療介護連携】 第1回「在宅医療への道」
私の医師としての研鑽修行は群馬大学第二外科の研修医から始まりました。大学での勤務医時代、そしていわゆる関連病院での勤務医時代、そして大学を離れ榛名荘病院に就職してからの約10年間は、病院で待つ医療で、手術を中心にした診療で時間に追われる日々でした。そんな時代を過ごしていた時、津久井院長から往診の打診がありました。病院 から出かける医療の経験がなく不安な思いでした。しかしその時、遠い昔の記憶がよみがえったのです。私の幼少期は病弱で何度も小児科の開業医の往診を受け、そのたびに元気を取り戻していたのでした。医師を目指した一因にもなっていたのです。
そこから、在宅医療への姿勢がすっかり変わりました。病院の軽自動車で訪問看護師さんと出掛けることになったのです。身体が不自由になり通院が難しくなった患者さんのベッドの周囲には、永く勤めあげた会社での送別会の集合写真、家族旅行での記念写真、息子の結婚式で挨拶する姿など、本人の人生の歴史が垣間見えてきます。それを患者さんが時には誇らしげに、時には嬉しそうに見るその表情は、我々に感動を与えます。医療を提供する場面で各家庭のノンフィクションドラマを満喫する感覚になります。ドラマの主人公に寄り添って、脇役の勤めを医療の面から多職種と連携し、誠意を持って続けていくことが大切のようです。
執筆者
群馬郡医師会 会長
みなぐち医院 水口滋之
主に医療介護関係職種の方の相談をお受けしています。
相談への対応は看護師、社会福祉士がお答えします。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
9:00~17:00 | ● | ● | ● | ● | ● | 休 | 休 |
027-395-0102
9:00 ~ 17:00
土、日、祝祭日、年末年始はお休みとなります。
ご相談は社会福祉士がお受けします。
〒370-0036 高崎市南大類町200-2 2階
高崎健康福祉大学訪問看護ステーション内
027-395-0102 027-395-0147