コラム
近年、CKD(シーケーディ)という言葉をよく耳にされると思います。
CKDとは慢性腎臓病のことで、
①腎臓の働きが健康な人と比べて60%未満に低下する。
あるいは、②蛋白尿が出るといったいった腎臓の異常のいずれか、
または①と②の両方が3カ月以上続く状態をいいます。
CKDの何が問題なのかといいますと、進行すると腎不全となり、人工透析、心筋梗塞、脳卒中などのリスクが高まる点です。CKDの進行を防ぐには、腎臓に負担をかけないことが重要です。しかし、薬の中には腎臓への負担がかかりやすいものや服用している人の腎臓の働きに合わせた投与量へ調整が必要なものもあります。
そこでご紹介したいのは、CKDシールです(詳細なご案内は群馬県ホームページhttps://www.pref.gunma.jp/uploaded/attachment/7722.pdf)。皆さんのかかりつけ医やかかりつけ薬剤師が、CKDシールを確認することで、腎臓に負担が少ない薬に切り替えたり、薬の量を調整しやすくなり、あたなの腎臓を守ることができます。
お薬手帳と一緒に、「CKDシール」を活用し、あなたの大切な腎臓と健康を守っていきましょう!
【執筆者】
土井 信幸 教授
高崎健康福祉大学 薬学部 地域医療薬学研究室
【略 歴】
高崎健康福祉大学薬学部教授 2024年~現在
群馬腎と薬剤研究会 副会長
日本腎臓病薬物療法学会 代議員
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