令和５年に孤独・孤立対策推進法が成立されました。群馬県においても、孤独・孤立対策官民連携プラットフォームが作られています。

　私は、罪を犯した高齢者や障害者（疑い含む）の支援をしています。私が関わる多くの高齢者の罪は万引きなのですが、経済的な余裕があるにも関わらず、数百円程度の物を盗んでしまう方がいます。そのような方々と話をしていると、「寂しい」というキーワードがよく出てきます。おひとり暮らしであり、ご自身なりにスポーツジムに行ったり、映画鑑賞したりと、一見充実しているようにも見えるのですが、圧倒的に人と話すことがないと言います。
　
　孤独・孤立感というのは、人それぞれの感じ方にもよるのかと思いました。また、生きていくうえで、他者との関わりや会話はとても大切なのだと感じました。

　孤独・孤立対策が進められていますが、誰もが人と人の繋がりが感じられる社会になってゆけば良いなと思います。


一般社団法人群馬県社会福祉士会　常務理事　伊藤岳央