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小谷先生:高齢化社会に伴って通院困難な方が増えています 。身体的に通院が困難な方や認知症など精神的な面でも通院困難な方が対象となります 。訪問診療って通院できないことが条件なので、例えば、「内科は月1回通院しているけど歯科はいっぱい行かなきゃだから訪問で・・」というような理由では対象とならないことが多いです。
小谷先生:妄想が強かったり通院の拒否があったり認知症の症状で家から出られない方がいます。そんな方も対象になっていますので、相談していただければいいかなと思います。
小谷先生:そうですね、だいたいFAXとか電話での依頼が多いです・・歯科医師会としては、インターネットでも連絡先を掲載していると思うんですが、インターネットでもいいし、電話でもいいし、誰から連絡をもらってもいいし、って幅広く対応しています。どんな方法でも構わないので、ケアマネジャーさんに頼んで連絡してもらうとか、相談員さんに連絡してもらうとか、気になることがあればいつも来てくれているヘルパーさんに相談するとかでもいいと思うんです。
小谷先生:最近は、相談員さんやケアマネジャーさんからの依頼が多くて、皆さん要介護者、利用者さんと良くコミュニケーションが取れているようで我々としては助かっています。本人は我慢しちゃう人が多いので、普段診ることができず、重症化しちゃうことが多いですけど、最近は割と早く連絡いただいているので、大変助かっています。また、高崎市では各地域の在宅への訪問診療に留まらず施設の入所者、病院の入院患者にも対応しています。
小谷先生:訪問診療に対応できる先生が50名ほどいて、各地域に対応しています。
小谷先生:高崎市歯科医師会のホームページでも確認できますし・・・訪問診療を希望する場合は、高崎訪問歯科相談センター※1へお電話、FAX、ホームページのお申込みフォームからお申込みいただくと、地域ごとに振り分けられます。かかりつけの先生がいれば、まずかかりつけの先生に相談するのが良いと思います。かかりつけの先生では対応が厳しければ、高崎市訪問歯科相談センターに連絡して頂く形が良いかと思います。
小谷先生:そうですね。今まで通っていたかかりつけの先生が1番あなたの口の中をわかってくれているので、まずはかかりつけの先生に連絡するのが一番いいし、安心だと思います。
小谷先生:訪問診療に対応できる先生が50名ほどいて、各地域に対応しています。
〒370-0829 高崎市高松町5-28高崎歯科医療センター内
TEL 027-362-3171 / FAX 027-323-1381
受付時間 AM9:00~12:00 PM13:00~16:00 (土日祝日除く)
小谷先生:そうですね。あとは、(担当の)ケアマネジャーさんが連絡を取り合っているような歯科医師がいればそこで構わないです。歯科医師会は(相談の)準備をしています。もし、重症な方がいて、在宅では手に負えないってなった時に第二次、第三次 救急医療機関※2との連携も取りやすいので、いざという時にも安心できると思います。
小谷先生:診療に関しては一般的な虫歯や歯周病による痛みや、入れ歯の不具合への訴えが多いです。高齢者が多いので、虫歯とか、歯が取れちゃったとか、入れ歯が壊れちゃったとか、入れ歯が痛いとか、そういった事例が多いですよね。では、何で起きてしまうかというと、病気になって手が不自由になって歯が磨けなくなっちゃったことだとか・・・要はケア不足ですよね。あとは、誤嚥だったり、病気で口腔機能が衰えたことで虫歯になっちゃったり・・・今まで使えていた入れ歯が使えなくなっちゃったことが原因になるので、そこを補助したりなるべく機能を落とさないようにするのが口腔ケアだったりリハビリだったりするので、治療だけしても良くならなかったりするので、口腔ケアを専門職がかかわって手伝って機能が落ちないようにリハビリするのが治療の流れ・柱になっていますよね。
小谷先生:診療に関しては一般的な虫歯や歯周病による痛みや、入れ歯の不具合への訴えが多いです。高齢者が多いので、虫歯とか、歯が取れちゃったとか、入れ歯が壊れちゃったとか、入れ歯が痛いとか、そういった事例が多いですよね。では、何で起きてしまうかというと、病気になって手が不自由になって歯が磨けなくなっちゃったことだとか・・・要はケア不足ですよね。あとは、誤嚥だったり、病気で口腔機能が衰えたことで虫歯になっちゃったり・・・今まで使えていた入れ歯が使えなくなっちゃったことが原因になるので、そこを補助したりなるべく機能を落とさないようにするのが口腔ケアだったりリハビリだったりするので、治療だけしても良くならなかったりするので、口腔ケアを専門職がかかわって手伝って機能が落ちないようにリハビリするのが治療の流れ・柱になっていますよね。
※2 第二次救急医療機関...24時間体制で救急患者を受け入れる医療機関。
第三次救急医療機関...二次救急よりも高度な救急医療を提供している。救命救急センターや高度救命救急センターが設けられており、24時間体制で救急患者の受け入れをおこなっている。
小谷先生:そうですね。あとは、言語聴覚士とか、栄養士さんに食事の状態を見せてもらって、アドバイスをもらったり、相談しながら連携して、最終的にはご本人の望むような食事の形をとれるようにもっていくのが一番かなと思っていて、歯医者だけではどうにもならないかな?
小谷先生:落としても水の中なので割れたりしないんですよね。歯科では当たり前なことが意外と当たり前でないかもしれない。要介護になってからの方が手厚いかもしれませんね。それまで知らなかった、なんてことがあるかもしれませんね。
入れ歯の入れっぱなしとかもあります。家族が知らないことがあります。実際にお家に行って診ると、本人が話せなくて、家族と関わって伝えることが多くて・・・たいがいは、ケアマジャーさんに書面で伝えたりするんですけど、長く書かず、簡便に、を心掛けています。
小谷先生:すごく重いですけどね・・我々が目指すところは、おいしく咀嚼して、おいしく飲み込んでもらうことなんですよね。ただ、「直せば食べられるだろう」って期待が大きいんですけど、「本人がそこまで望んでいなかった」ということもあるので、なるべくならば患者さんに寄り添ってみんなで相談してそれを提供してゴールに導いてあげるような・・・
本人がストレスにならないような落としどころに導いていくっていうのが、私が望んでいるところの治療と思っていますけどね。
小谷先生:そうなんです。ご本人が認知症で入れ歯の扱いが難しくなってきているのに、「入れ歯が無いとかわいそうだ」と。でも、逆に入れ歯があることで邪魔になってくる人もいるし、入れ歯を入れ歯として理解できなくなると今度それが、危険物になってくるんです。口の中を傷つけちゃったりとか、入れ歯が半分外れたまま食事したり、喉に引っ掛けちゃったりとか、入れ歯を引っかける事があるから、すべてをある程度理解しながら、患者さんが幸せになるにはこれがいいんじゃないかという落としどころを判断して、みんなを導いていけるような形が取れるといいなと思います。患者さんが幸せであれば一番いいかな、というところです。「痛いのだけ取ってくれ」という人もいますし、それでいいんです。それを望んでいるんだから。こちらが患者さんの気持ちを汲んでいけるといいかな。歯だけ見ていると、どうしてもね、「歯だけしっかり治す!」ってなっちゃいますけど、そういうことじゃないと思ってますね。
治療やケアの理想は生きている間ずっと「咀嚼しておいしく飲み込んでもらうこと」ですが、人は必ず衰えて出来ないことが増えていきます。その事を理解し、押しつけにならないよう患者さんと話し合い、患者さんのストレスにならない落としどころを見つけ、そして提案し導いてあげる事だと思っています。